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シリアにおける邦人テロ事件について

 この度のシリアにおける邦人テロ事件において、犠牲になった湯川遥菜さんとジャーナリスト後藤健二さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。後藤さんは、

 戦場における子供達に焦点を当て、その現状を我々日本人にさまざまな形で伝えておられました。私は、後藤さんがISISの支配地域に入る前の映像の最後の言葉が頭から離れません。「何が起こっても責任は私自身にあります。どうか日本の皆さん、シリアの人たちに何も責任を負わせないでください。よろしくお願いします。まあ、必ず生きて戻りますけどね。よろしくお願いします。」この「必ず生きて戻る」という言葉を聞き、今回のような事態になってしまったことの後藤さんの悔しさ、無念さを考えると言葉にもなりません。また、ヨルダン人パイロットであるムアーズ・カサースべ氏が無残にも焼殺されるという悲しい出来事に激しい憤りを覚えます。イスラム教においては、遺体を焼殺することは、アッラー(神) 以外はしてはならない事であり、「死後の復活」を妨げるとされていることから、通常は土葬が行われます。しかし、今回のISISによるカサースベ氏の焼殺は、イスラム教の教えに逸脱するものであると言わざるを得ません。 このような非道かつ卑劣極まりないテロ行為が二度と行われず、後藤さん、湯川さんの望んだ平和な世界が実現することを望むばかりです。