自由気ままにいこう

思ったことをたまに綴る

日本の凄さを伝える番組よりも劣りを伝える番組を

昨今のテレビ番組には、ある傾向があると感じた。
それは、「日本の◯◯はこんなにすごい」「 外国人が日本を見るとココがすごい」といった一種のパトリオティズム愛国心、郷土愛)を盛り上がらせようというものだ。たしかに日本の技術や文化、日本人の精神は、世界に誇れるほど評判は高く、高い水準のものであることは確かだ。しかし、日本には、世界標準に届いていないものもある。 例えば、先日のインドネシアの火山対策がそうである。そのほかにも、政治や経済、その他の様々な分野にまだまだ世界に遅れをとっているものがある。
日本あるいは日本人の優秀さをクローズアップすることもよいが、逆に世界に日本はこれだけ遅れをとっているものにもクローズアップした番組があってよいのではないだろうか。テレビ朝日系列の報道ステーションでは、それがクローズアップされた特集が取り上げられていた。一時期、福島第一原発事故の際にはヨーロッパの使用済み核燃料処理対策をクローズアップしたものが盛んに取り上げられていたが、私は、もっとこのようなものが増えてよいと思う。変にプライドを持つ必要は全くなく、劣っているものは認めて、世界標準に追いつき、世界最高水準を目指せばいいだけなのである。